|
|
|
ここにいること
|
作詞 青山 綾愛 |
|
悲しいことがあると いつもこの場所に来ていた
誰も知らないこの空き地は どこか私と似ている
冬晴れの午後でさえ 太陽の光が届かない
誰も寄りつかない 冷たい静寂が好きだった
転がってきたボールを 投げ返すのは得意じゃない
鬼のいない かくれんぼ いつまで続けるんだろう
誰かに気づいてほしかった 私がここにいること
何も言いだせずに 空を眺めているだけだった
誰もが気づいていなかった 私がここにいること
透明人間のようだと 孤独に笑ってみた
ある日その空き地に マンションが建つと知った
立入禁止のテープと 見知らぬ大人たちがいる
求められたその場所が 今日はやけに遠く感じる
心の中を土足で 踏み荒らされているようだった
私も必要とされたいと 願っているくせに
隠れてしまう その矛盾に 立ち向かわなきゃいけない
誰かに認めてほしかった 私という存在
何か伝えたくて 大声で叫んでみた
誰もがこっちを振りむき 不思議そうに見ている
透明だった私は 確かにここにいた
今まで気づいていなかった こんな綺麗な空に
太陽があって ちゃんと私を照らしている
私が拒否していた世界は 私を見捨てずに
ずっと手を差し伸べて待っていた
私を傷つけていた君も 君がそこにいること
見つけてほしくて きっと戸惑っていたんだね
|
|
|