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熱帯夜
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作詞 万呂 |
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扉は閉ざされた
熱砂の夜の中で
後を尾ける影は
いつかの冷たい眼差し
夢喰いは語る
僕の愚かな罪を
手の中の果実を
握り潰した
流星の在処を探していた少年は
何処へ行っても見当たらず
昨日をいつか殺した
嘘吐きの少年はそれでも笑っていた
貴方は僕のこと 馬鹿だねって
優しく笑っていた
空に絵の具をぶちまけた
ほら、これで綺麗になっただろう
貴方しか観客は居ないから
貴方の為に僕は踊ろう
其れでも足りない物がある
其れは 此処を照らす太陽
探す必要なんてなかった
太陽は貴方だった
辿り着いた場所は
貴方の腕の中で
どうせならこの手で
殺してほしい
此の道の行方を知らなかった少年は
道案内を貴方に任せようと思った
全てを許す貴方はそれでも笑っていた
けれども貴方は いつの日か
僕を振り落すだろう
夜はいつか明ける
雨はいつか上がる
熱砂の満ち潮は
月と共に引く
夢喰いは怒って僕の手を掴む
けれども僕には 其の手など
見えてはいなかった
空に絵の具をぶちまけた
嗚呼 なんて綺麗な世界だろう
隣は貴方しか居ないから
また次も貴方の傍に居よう
貴方となら何処へでも
行けると信じていたかった
もう迷うことは無いだろう
貴方と生きるのだから
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