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黒い宝箱と金色の鍵
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作詞 万呂 |
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子供の頃に見付けた
とても大切な「それ」を
僕は宝箱に詰めた
見ないフリをする為に
何時でも空は灰色
螺子を巻く音も聞こえず
失くしたと思い続けて
只管 土を掘った
宝石には輝きを
何時でも曇ってしまうから
この喉には美酒を
何時でも渇いてしまうから
意味もなく意思もなく
進むしかなかった僕には
その花の色さえも
瞳に捉えられなかった
それでも何所かに鍵があると
信じるしかなかった
良くなる筈の薬は
唯 苦いだけの物で
暖かい筈の愛は
照らす場所を違えた
僕は、独りだった
ふいに射し込んだ金色
僕の手には宝箱
微笑む君の手には
探していた、その鍵
気付いていた筈だった
隠し続けていた「それ」を
受け入れてしまったら
僕は笑うことが出来ると
赤色をした「それ」が
染めていくのは僕の世界
伽藍堂の心は
真実に壊されていく
灰色だった僕の空が
黒に変わっていく
解ってしまった
僕は今、「笑っている」のだと
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