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12月の君と春の夢の僕
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作詞 ドクダミ |
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かじかんだ体を引きずっていた
これなら春風も 寒いだけだよ
彷徨ってた 白い道も壁も
生まれ変わる準備をしてるのに
僕はまだ 12月の君から離れられないでいる
鐘の音も聞こえないふりをして
消えてゆく吐息を数えて待ちぼうけ
色を変えるベンチにすら座れなくて
降り積もったのは既に溶けた涙
赤服の白髭が笑ったのは
もう随分と前のこと
霜焼けの素肌に張り付いた花びら
"季節はずれ"などと誤魔化した桃色
僕はまた 12月の夢から目覚めることもなく
耳塞ぎ その春の足音から逃げ回っている
君の声だけを許し続けて
現を抜かした身勝手な戯言と
文字通り戯れながらこの思いを
降り積もらせて 待ち続けるだけさ
残されたプレゼントの中身に
何を期待しているのか
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