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恋人絶対領域
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作詞 ドクダミ |
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慌しく輝く歩道も
ひたすら刻まれる足音も
無意味だね、こんなにも、白くなってしまうのか
代わる代わる色に照らされて
厚着の内側が痛くなる
鳴らない携帯を何度も確認することにも飽きて
また、今年も憎たらしい
解けない白い粉が降り注ぐ
無理やり売りつけられたケーキ
無駄に年に合わせた蝋燭
悲しいね、こんなにも、独りが怖いなんて――
偽りの雪が舞う都会に
鐘を鳴らすのは他人の温もり
恋人たちがね、僕だけを拒む
取り残された喜劇を
恋人たちはね、密かに嘲る
何にも善がれない僕を
変わらないのは 2人1組だけじゃなく
余り者の僕も然り、と呟けそうな勢い
恋人たちのね、宴が始まる
白い聖夜なんて来ないのに
鳴り響く鐘を、両手で暖め
見せつける様に笑うの
恋人、恋人、深層心理から
呼びかける背中、振り向く。
泣かないよ、僕は、独りで生きてく
年賀状、出し忘れた。
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