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丑三つ、東京、女橋
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作詞 まちこ |
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こんな夜更けに女がひとり
誰を待つやら女橋
待ち人はきっと来ない
分かっちゃいるけど
惚れたが負けだから
乾いてる雪がひらり
風に舞って届きました
この街で初めての
故郷以外の冬を感じます
だますよりだまされた方が
きっといいのと育ちました
凍えた指先に息吹きかけながら
もう少し待っていてもいいですか
うすぼんやりと灯る電灯
思い出す度あたたかい
マッチ売りの少女みたいね
ただ幸せになりたい
夜の静けさ しみる初雪
橋の向こうは帰り道
そう故郷へ帰る道です
渡り切ったら戻れない
来た道すべてを忘れましょう
愛は拙い言い訳ですか
それとも道しるべですか
呼吸さえ出来ない程に
荒々しく抱きしめた人
ネオンの街に染まりすぎた人
遊びだからと簡単に
言ってしまう悲しい人
誰かの体で温まるなら
それならそれでもいいけれど
きっと心まで癒せない
もう少し待っていてもいいですか
北の女は情深い
涙のような雪が降るところ
てのひらに落ちれば
じんわり溶けて
素直にならずにいられない
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