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花の乙女
作詞 逝蝣(ゆゆ)
東京は先頃梅がちらりほらり咲き始め

・・・美しい少女は綺麗な花櫛を挿し、綺麗に化粧をしてゐた





繊細な鎖の付いた少女の眼鏡は好く似合ふ

初々しく纏ったのは紅に染められた着物



僕は少女と二人きり

「彼の時計台の下で逢いませう」と約束をして

僕は家路に着いた 筈だった



僕は早朝、春風と共に眠り過ぎてしまったから

だから

走って、時計台へ。

走って、下駄を鳴り響かせて。





僕は最愛の少女を迎えに行ったのに


「君は。」

飛び散った思い出は無残に全ては一瞬で無に帰すのだらふ



「噫、左様なら、花の乙女。」





永遠少女の思い出は胸の銀製ペンダントに潜め

僕は、僕を呪ゐながらまた生き延びるのだらふ





「嘆かわしいひと。」


少女がくす、と微笑む声が聞こえた

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 花の乙女
公開日 2007/04/08
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 去年ノ
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