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青いカーディガン
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作詞 七橙 |
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強い日射しに負けないように
長袖のカーディガンを着ていた
「焼けてしまうから」
綺麗に笑った
刹那色の物語
でもその長袖でずっと隠していたんだ
腕に刻んだ赤痕
赤いミミズ 這う痕は
生きようとした証
誰にも言わず
焼けた道
アトリエへ歩いた
鉛筆を滑らせる細い腕
何より好きだった
とてもとても麗しい世界を描いていた
面倒見がよく優しい
西の言葉は 耳慣れず
それ故耳の奥まで響いた
誰もいなかった私にとって
こっそり「お姉さん」だった人
青い姉さんのカーディガン
揺れて
なくなってしまった
誰にも言わず
焼けた道
アトリエへ歩いた
鉛筆を滑らせる細い腕
何より好きだった
気が付いていたのに
胸元のポケットに護身用とカッターを隠してた
探して
探して
残ってたのは
間違いなく居た跡
姿は全く見えなくなっていた
誰にも言わず
焼けた道
アトリエへ歩いた
鉛筆を滑らせる細い腕
何より好きだった
触れなかった
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