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暑い日に初デート
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作詞 日陰(ヒカゲ) |
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泣いていた 鳴いていた
あたしの声と 蝉の声とで
誘ってくれた初デート
楽しみにしてた遊園地
待ち合わせは遊園地の
近くの駅の出口だった
あたしは待ち合わせの時間
10分以上は早いくらい
そんな時に改札に来た
なのに彼はもうそこにいたの
嬉しくて思わず駆け出した
けれどあたしの足は
彼の数歩後ろで止まった
女性と一緒だった
彼とは逆の方向に駆けた
あたしはベンチに腰を下ろす
泣いていた 鳴いていた
あたしの声と 蝉の声とで
違うのに こんなんじゃ
なかったのにね あたしは馬鹿だ
…彼から逃げてしまった
好きだよって彼は言ったの
あれは嘘だったんだ?
本当も嘘もわからない
あたしが嫌いなんだ?
いっそのこと嫌いになれたら
無理なことほど強く願うの
デートしようと言われてから
今日を楽しみに待っていた
それなのにこんなのないよ
可愛いって言ってほしくて
服も髪も化粧も靴も
なにもかも真剣に悩んだ
それで決めた時間も全て
無駄だったのかと問いたくなる
時間が過ぎる前にあたしは
急いで化粧室へ
駆け込んで化粧直しをする
ちょうど終わった時に
彼からの電話がかかってきた
彼は心配そうな声音で
何故だろう 降ってきた
罪悪感に 苛まれるの
違うでしょ 彼が悪い
私は違うの 悪くないのに
…やっぱり好きみたいだよ
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