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それはそれは美しいひとでした
作詞 工工声
彩られた街に似合うカフェテラス
ブレンドにミルク、砂糖なしを頼み
窓際の席であなたを待っている
移ろう景色にあなたを当てはめ
ときおり時計に視線を送っては
そのわずかにあなたが外にいたりして
淡い期待に呼ばれ顔をあげても
さっきとおなじ風景が映っている
わかりきっていたじゃない、とつぶやきも
空しさ通り越してつい笑っちゃう…

ふたりのあいだに流れる時間は
どこにいても繋がっているんだと
信じていることが恋だと思っていた
そばにいない優しさは空気みたい

気づけば3本目のタバコをくわえ
マグカップも店員にさげられ
ひといきの煙が窓辺を漂う
揺らいでいる姿は今の自分かな?
ふと窓に映った瞳とぶつかり
くすんだ表情は煙とお似合い
いったい今までなにを見ていたのかな
もしかしたらずっと近くにいたあなた
どうしてこの手は握ることをやめて
別のなにかを求めてしまったのかな…

携帯電話をおもむろになでて
見つけたあなたとのやりとりの
ハートマーク見るたび胸が苦しい
きっとへこんでいる場所が痛いんでしょう

しめつけられているみたいな形で
真ん中が落ち込んでしまっている
あなたの姿が画面上に浮かんで
よく見たら可愛くない絵文字…

憎んだりしたこともない
怒ることだってなかった
逆になにもなさすぎたの…
仕事のせいにしたっけな
気持ちのせいにもしたっけな
あのときほんの少しだけ
心に余裕があったなら…

ふたりのあいだに流れる時間は
どこにいても繋がっているんだと
信じていることが恋だと思っていた
そばにいない優しさは空気みたい

はしゃいだ時間も、真面目な話も、
笑い顔も、泣き顔も、全て、全て…
ただあなただけが記憶を彩る
それはそれは美しいひとでした

あなたにやめろと言われたタバコも
出会うきっかけとなったカフェテラスも
いまはもう思い出を飾るばかりね
さようならって最後の言葉だけが
まだ心に寄り添っているみたい
あなたへの思いがまだ残っている
この街はあなたとの軌跡にあふれ
どこをたどっても今日の日に行き着く
仕方無いね…仕方無いね…仕方無いね
あの日の口癖をまだ続けている…

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歌詞タイトル それはそれは美しいひとでした
公開日 2015/11/09
ジャンル ロック
カテゴリ 失恋
コメント 別れたあとに残るものってなんでしょう。
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