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何でもない日
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作詞 カシパン |
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風が穏やかな日 揺れる物干し竿
いつもの曲がり角 珍しい木の実を見つけた
幼い頃 学校帰りに見つけたグミの木を思い出す
甘酸っぱくて 確か美味しくて とにかく赤かった
小さな手で 人の庭のグミの木に手を伸ばし、
独り占めは出来ないと多めに取って帰った
今思うと 立派な泥棒
美味しいでしょっと差し出した 木の実
しょっぱいと 吐き出した 母親の顔が浮かんで消えた
そんな母は 今59歳
離れて暮らして もう4年
若く見えるからと使っていた赤い口紅
今も使っているのかな
何でもないよ どうしてるかなっと思って
電話越し 変わらぬ母の声
ただ風が穏やかで 気持ちがいい
今日は何でもない日
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