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三日月
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作詞 マリア |
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真っ暗闇を一人であるく。軋む体と狂った限界
何処まで行けば光があるかなんて、きっと誰にも分からない
底無し沼に捕られる足取りが次へ進ませてはくれない
手枷に足枷、首輪なんて嵌められて
ねえ、名前を呼んでよ。いつから呼ばれてないかな
と言うより、僕の名前を覚えていますか?
自虐、自嘲、被虐。癒えない憎しみが花を咲かせた
チシャ猫が笑った。三日月の夜に
堕ちる翼は蝋の翼。銀色の涙は未だ知れず
イカロスが翔んだように、金の月まで飛んで行ってしまいたい
零れた雫は冷たいワインに降り注いで蜜を啜る
夢見た自由が遠くなった気がする
こんなにも醜い体で何処にも行けやしない。呪縛は孤独
千年先に産まれていたら、また違った人生歩んでたに違いないから
溢れた我慢は地平線から滴り落ちて星になる
嗚呼、悪い夢だと思いたい
硝子で造った心も瞳も、結局はその場しのぎでしかない
と言うより、先ずもって硝子以外で造られた心を知らない
壊れたら諦めましょう、アーメン。仕方が無いから
硝子に代えられるプラスチックは存在しない
とげのある薔薇ほど触りにくい華もないけれど
今にも枯れてしまいそうな華も、ある意味誰も触れたがらない
何でかって聞かれたら面倒臭いらしいけれど
僕だって好きで枯れてる訳じゃない
産まれて始めて分かったこと。
諦めが肝心
嗚呼、月が綺麗だ。真ん丸で、赤い月。
さて、そろそろ行こうかな。いや、逝こうかな?
さようなら、ごきげんよう
来世で会いましょう
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