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花弁
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作詞 SYOTA(70s) |
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一枚の花弁が肩にあり
過ぎて行くその日々は幼くて
父の背を拒む春の面影も
知らずの内に枯れていく
若者が街角で屯する
集会にいつの日からか参加して
声を枯らして老いた人たちへ
届かぬ言葉を投げかけていた
あの 幼い花弁 今はもうない
それが人間の 花ですが
私はただ思う 一生をかけて
あの 花弁が咲き続けることを
私だけでしょうか 願います
思い出を想うほど重くなる
鞄持ち電車待つ一人旅
故郷の景色が流れていく頃に
父の背中が恋しくなる
若者が四畳半借りた訳
一本の筆の金無いからで
朝を減らして夜が増えている
そのたびに枯れていく花弁がある
その 幼い花弁 今はもうない
それが人間の 花ですが
あんなに美しい花 一生を終える
その 瞬間を看取ることも出来ず
私だけでしょうか ぽろぽろり
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