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檻姫
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作詞 ほつま |
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色が溢れて
想い零れた
ひとつひとつは通せぬけれど
光 降るような
母が抱くような
仄かな温もりを何と呼ぶの
知らない 知らない
私は何も
何も
握り返した
ひどく切なく
私は何を見ればいいの
夜めいた囁きに飲まれれば
それ以上は運命任せ
かなしくて
かなしくなりたくて
私はかなしいのだと知らせたくて
笑う星座の狭間に揺蕩って
何も知らずに泣かせて
声も出せずに
何処へも行けず
待てど暮らせど便りも枯れて
帳 裂くように
路が断つように
空から瞬きが降ればいいのに
この日だけは
どうか
この日だけは
冬のような
冬のような夏が
日暮れと夜明けの隙に忍び込む
紅葉踏み分け鳴く鹿 遠からじ
何も知らずに鳴かせて
私は何を
何を見ればまた
人のように
大切な何かを見れるのだろうか
かなしくて
かなしくなりたくて
私はかなしいのだと知らせたくて
笑う星座の狭間に揺蕩って
何も知らずに泣かせて
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