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ありがとう
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作詞 ほつま |
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数か月前なんて 君は覚えてないはず
僕はさかのぼってて 君の名前見つけたよ
メール送るとすぐに 返事来たけど、なんかさ…
タイプすぎるのかなぁ なぜか素直になれない
電話好きな君とは違って
僕は僕を出せずにいた
「それでもいい」 そんな君に
こころ惹かれていったんだ
僕は知らない なにも知らない
君が抱えていることなんて
遠く離れて決して会えない そんな運命でも
君は言わない なにも言わない
僕が考えてることなんて
お見通しだろ? 優しいから…
優しすぎてツラいよ…
「連絡取るのやめよう」 ある日突然言われて
「そんなの嫌だ」ってさ、 気持ち知らずに言ったよ
カミングアウトされた 君の病気のことを
「もって半年」なんて、 そりゃ信じたくないよ
「五月の連休、会いに行くから」
僕は涙流しながら
「待ってるから」 その次の日
君は旅立っていったんだ
僕は言えない なにも言えない
君を知ってまだ二週間
春休み終わり四月の初め 授業の最中にさ
君は言えない なにも言えない
だからメールは医者からで
涙が出ない 胸が痛いよ…
泣けないってツラいね…
君はよく 僕のこと話してたんだね
「すげぇいいヤツだから」
「今度会いに行くんだ」
何度も聞かされて 医者も困ってたよ
君はもう お願いしてたんだね
「もし俺が死んだら、あいつにメール送ってくれ」ってさ
そんなの聞かされて 泣かないわけないよ
今でも覚えてる 君が僕に宛てた 最後のメール
「ありがとう」
顔文字付きのそれが 目に焼き付いて離れない…
僕は知ってる 全部知ってる
かけがえのない君だったから
遠く離れて決して会えない そんな運命でも
君は知らない きっと知らない
毎年君の命日に
君を想って 元気貰って
今日を生きてることを。
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