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仮初めの春
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作詞 坐久靈二 |
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胸の奥に氷柱を立てた
冷たい痛みにも慣れて久しく
歩いて来る足音は聞こえない
春は何処ですか?
好かれること 愛されること
自分からさえも与えられずに
壁の中で誰も触れなかった
君までは
冬が早く永すぎて
花の様な微笑みに
戸惑うんだ 疑うんだ
初めて出会った僕は
淡い期待が切なくて
心が囃し立てても
躊躇うんだ 抗うんだ
未来を殺して
縮まらない距離を見つめて
動かない故の必然にさえ
凍える 仮初めの春に焦がれて
胸が痛いよ…
知らなければ蘇ることもなかった
人も愛も真実も
春は何処?
心が君を求めては
荊の道を宛ても無く
彷徨うんだ 贖うんだ
痴がましいこの想いを
君が傍に近寄ると
保ってきた見境を
失うんだ 溶け合うんだ
二つの幻想が
冬が早く永すぎて
花の様な微笑みに
戸惑うんだ 疑うんだ
初めて愛した君を
淡い期待が切なくて
心が囃し立てても
躊躇うんだ 抗うんだ
耳を閉ざして
足跡からも目を背けて
見上げた先で君が笑って…
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