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HYPNOS
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作詞 坐久靈二 |
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罅割れた硝子に差し込む夕日
今日もまた終焉を迎える
太陽と共に沈みゆく命
明日の朝には生まれ変わる?
温もりの消えない躯の中で
「君」だけが壊れてなくなり
マリオネットの様に目を閉じた貌
残酷な遺り火 糸の先で揺れて
枯れ木に見た花の記憶
落ち葉を拾い集めていた
君と出会った桜並木
今はもう遠い幻
嗚呼どうしてこんな運命を
彼女に与えたのですか?
どうして安らかな最期さえ
許されないのですか?
欠け落ちた幼いこの子の体
黒い穴 命を捕らえた
磔の希望が十字と眠る
苦しみに歪めた心が痛くて...
紅い川の流れに見た
君の姿に駆け寄って
補われぬこの子もまた
あの地平線の向こうへ
嗚呼どうしてこんな運命を
この子に与えたのですか?
どうしてあどけない笑顔さえ
奪われたのですか?
どうして、ねえどうしてこんな運命を
私に与えるのですか?
どうして何一つ救われず...
聖母を踏みつけた
今宵は満月 蜩の声はもう聞こえない
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