|
|
|
ずぶ濡れ
|
作詞 桜井 萌奈 |
|
降り続く大雨の中
傘も差さずに歩いた
まるでドラマのワンシーンのように
こんな事は生まれて始めてで
何故か笑みがこぼれてた
二万円のワンピースは泥だらけで
十五万円のバッグはぐしゃぐしゃ
何だかもう、どうでも良くなった…
頭からバケツの水をひっくり返されたように濡れて
駅からずっとついてくるキチガイのうめき声も
引きずっている男の匂いも
全てが流れて消えた
物欲は留まる所を知らず
今日もまた大金をドブに捨ててきた
募金でもすれば救われるのに
服が欲しい
どれだけ買っても服が欲しい
ブランドに縛られている自分に腹が立った
高いものを見に着けるんじゃなくて
自分自身を磨きたいと思った
千円のものを着てたって
十万のものを着てたって
すれ違う人は気付きもしないのに
所詮自己満でしかない
これが買い物病ってヤツ?
爆発してしまったストレスと
利用してきた男達への申し訳なさで
もうオカシクなってしまった
どれだけ酒を呑んでも全く酔えないし
驚く値段のビーフジャーキーも美味しいと感じない
こんな日々はもう嫌だけど
未来を信じて進むしかないから
どんなにずぶ濡れになったって
快感でしかないんだ
涙も雨で気付かれないし
私が歩んできた足跡を消してくれるから…
降り続く大雨の中
傘も差さずに歩いた
まるでドラマのワンシーンのように
家に帰っても誰もいない
急に怖くなって私は何度も玄関の鍵を確認した
ずぶ濡れのまま
|
|
|