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Words to you
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作詞 アキオ |
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何も聞こえない世界 それはとても静かで 光が灯った
優しい家族に育てられ やんちゃばかりして 怒られた
いつも安心していた 家族には僕の声が聞こえるから
だから 家の外に出かけたいなんて思わなかった あの子に逢うまでは
外に出てみたくなった 他の人に会って 喋りたくなった
僕のちっぽけな願いは あの子に逢いたい たったそれだけ
あの子に会ったら何話そう 名前はなんていうのかな
楽しみだけが頭をよぎる あの日縁側に来ていた 少女
少女にあって分かった事があった 嘘だと思いたかった
僕の声は 少女には届かず 少女の声は僕には 聞こえない
泣き虫な僕が 初めて泣かなかった ただ呆然と現実を見た
そうか だから外へは行っちゃいけないんだ 僕は本当を知った
何も聞こえない世界 それは淋しく 儚く散る華の様
今まで守ってくれた人達は いつしか僕を疎ましく思っていた
筆談や手話が使えばなんとか コミュニケーションは取れた
だけど 一番聞きたい子の声は 聞こえない 聞きたかったのに
外に出たいなんてもう思わない 静かに部屋で本を読む
ふと 昔の自分を思い出すうとあの子の事ばかり考える
成長した姿は どんなだろう きっと美人になってるだろうな
せめて頭の中でだけでも 会話ができないのかな
頭の中で思い描いた携帯電話 何回か適当に番号を押す
何度目かに 呼出音らしきものが鳴り始め ランプが光る
電話に出たのは 女の子だった 初めて聞いた声に惚れた
ただ 現実逃避をしたかったから 幻があったのかと思った
電話の女の子は 実在していた そしてその子はあの時の子
実際に会っていないけれど とても可愛い声だった
僕はその子に 会いに行く事にした 過去の辛さから逃れるため
まさか 少女を泣かせてしまうとは知らずに 大洞を吹いていた
彼女も上手く喋れない 病気だったらしかった
だからスムーズに僕と話せたのが 嘘かもしれないと怯えていた
でも 最後に聞いた彼女の言葉は 必死に僕の名前を呼ぶ声だった
僕は最後に 伝わるかわからないけど やってみたんだ
手話で
「君は一人じゃない」
「一生懸命生きて」
と
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