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未送信メール
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作詞 悠馬 |
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僕の好きな女の子。
それは、幼なじみの美右だった。
病院で出会った女の子。
出会ったときから、
20歳まで生きられないと分かってた。
なにもないまま高校生になった。
彼女がいなくなるなんて信じられなくて、
僕は夢を見ていたんだと思ってた。
入学式、体育祭、夏休み。
文化祭、音楽会、冬休み。
いろんなことが、積み重なって、
僕と彼女の、思い出になった。
僕の好きな女の子。
突然、目の前から消えてった。
どこに行ったのかさえ分からない。
出会ったときから、
もうすでに、8年がたっていた。
君は、どこにいるのだろう。
彼女が何してるのか、気になって、
僕は夢中で探してる、君を。
春が過ぎ、夏が来て、秋が来る。
秋が過ぎ、冬が来て、また、春が来る。
君が消えてから、1年になる。
僕と彼女の、別れの季節。
僕が探してた女の子。
入院、その言葉が浮かんだ。
田舎から出て、
都会の病院、転々してたとさ。
見つけた、ずっと探してた。
彼女は優しく微笑んだ、けど、
ホントは、泣いてたらしい。
ありがと、好きだよ、ホントだよ?
知ってる、僕も、君が好き。
その言葉残して、
彼女は目を閉じた。
僕が好きだった女の子。
もう、この世にはいないけど。
僕が、好きな女の子。
未送信メールにあの言葉。
「好きだよ、ホントだよ?」
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