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My girl friend.
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作詞 悠馬 |
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僕の前には道があった。
彼女の前には道がなかった。
同じ場所に立ってるはずなのに、
道は僕にしか見えなかった。
「君は行かないの?」
僕は彼女に手を伸ばす。
でも、
彼女はただ首を振るばかりだった。
「一緒に行こう?」
もう一度手を伸ばした。
でも、
その手が彼女に届くことはない。
彼女に、
道は、ないのだ。
僕は、僕の道を歩いていた。
彼女は、あそこで立ったままだった。
本当はもっと一緒にいたいのに、
僕たちは離れていくばかりだった。
「ありがとう」
彼女が叫ぶ。
でも、
僕は振り向かない。
「また会えるといいね」
彼女が、泣く。
そう思ったとき、
僕の道の先に、光が見えた。
僕はその光に向かって突っ走る。
彼女への思いを振り切って、
僕の心を鬼にして。
光の中に飛び込んで、振り返ったとき。
彼女はやっぱりいなかった。
そうだ、昨日、
死んだって言ってたっけな...。
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