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幸福ロボット
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作詞 ピンククジラ |
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回線を継ぎ接ぎ詰めた
お利口さんの誕生日
柔らかいブロンズの腕
白亜紀の琥珀の目
上体を一度屈めて
挨拶したら始めよう
太陽光 回る歯車
受け取ったあなたの声
「ようこそ 君が生まれてくれて
嬉しい」と 白衣のあなたが言う
千の数値と公式を立てて
その手を優しく握りしめた
そうして僕は正しさを造る
当たり前のからくりを
あなたがそれで頷いてくれることは
“嬉しい”ものなのでしょう?
知っている名前が増えて
正しいことが分かってきて
その為に 世界の為に
尽くす毎あなたの声
「いいかい 君は夢のTechnology」
きれいな瞳であなたが言う
万の数値とシミュレーションで
その手を強く握り返した
そうして僕は電熱が巡る
当たり前のからくりだ
あなたがそれで笑ってくれたら
それを“幸せ”と呼ぶのでしょう?
これはあなたの声を螺子留め
電圧をかけて造り上げた
感情 それも一等の
素晴らしい次世代知能
博愛の行使だ
「世界が君を讃えてくれている」なんて
嘘だと分かっている
京の数値と記憶の羅列は
それでも進め!と繰り返した
そうして僕は正しさを造る
万能ではないけれど
目の前にある笑顔を重ねる
それは“間違い”じゃないのでしょう?
世界は今日もゆるやかに回る
その速度を守る為
そしてあなたが笑ってくれたら
それを“幸せ”と呼ぶのでしょう?
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