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無影-むよう-
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作詞 ピンククジラ |
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伸ばした中指の先で
そっと 明かりを消す
窓の外 「月を壊して」
私の願いに
あなたは笑ってた
必要なわがままを
夜の延長に期待しただけ
薄色のカーテンを
透かして二人は浮かぶ
Selfish その体の
影ができることさえも
あなたの一部を取りこぼして
いるような気持ちになる
だから 何も言わず
目をつむってしまったら
優しく笑ったあなたがいた
それが全てだ
合わせた指先の器
それは 小さいから
こぼすなら 「逃げていいよね」
私の答えに
あなたは笑ってた
性急に闇を裂く
やがて転調は遠くなるだけ
赤色のサイレンを
閉ざして二人は眠る
Cell-fish 溺れながら
繰り返した息継ぎは
あなたと沈んだ水底で
横たわる魚みたい
だから 何も言わず
光のない夢の中
肌にまとった空気を重ねて
それを全てに
祈ってるの
目に見えるものさえ確かじゃないから
なぞってるの
あなたの存在の濃度を保てる
無影 あやふや故の
Selfish その体の
影ができることさえも
あなたの一部を取りこぼして
いるような気持ちになる
だけどCell-fish その体の
影の中で寄り添えば
あなたの一部になれることは
壊せない月には内緒にして
そして 何も言わず
光のない夢の中
優しく笑ったあなたがいた
それが全てだ
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