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幻(まぼろし)想
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作詞 備中 準 |
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電車を待つ間に、わたしは気づいたの
塞いでいるのは、あなたのせいじゃない
意味もない嫉妬が、あなたを遠ざけた
わたしの言葉が、耳をはなれない
到着のアナウンス、心がざわめいてくる
開く扉に、あなたの姿を浮かべて
ある筈のないことを、期待してしまう
わたしの心が、切ないせい
変わってゆく季節を一人で見送る
後悔を背負って言葉もないままに
人が入れ替わるホームで顔も見ず下をむく
適わぬ期待さえ、現実を見るのがこわい
遠ざかる電車は、あなたじゃないことなど
分っているのに、涙がにじんでくる
あなたを失う、そのことの恐怖が
あなたの心を傷つけてしまった
わたしの臆病が、すべての原因
孤独を嫌う心が、またわたしを一人に
どうどう巡りのわたしの人生
ドラマじゃ絵になっても現実は辛いわ
変わってゆく季節を一人で見送る
後悔を背負って言葉もないままに
人が変わっていっても結果は同じこと
孤独の幻想(まぼろし)は消えない
どうか許して、わたしが変われるのは
あなたの優しさに包まれることだけ
変わってゆく季節を一人で見送る
後悔を背負って言葉もないままに
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