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あの扉の向こう側
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作詞 BREMEN |
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駅前の三角帽子 オルゴールの下で
いつも君と待ち合わせた
決まって午後五時 オルゴールが鳴る頃
僕らは手もつなげないまま
制服のボタンが外れかかった袖口
あと少しなのに買い換えた新しいバック
僕らの青春ももうすぐ終わる
栗色の電車がやってきて 僕らの会話がそっと途切れた
借りたままのノート 言うはずだった言葉
明日渡さなきゃいけないのになあ
急行列車の扉が閉まれば 明日まで君の声は聞こえない
できるだけ近くに もっと近くにいたいのに ベルは鳴った
殻だけ大人になった 中身のない人
いつしか僕がなっていた
惰性で過ごす日々に 焦燥もしなくなったのも
あの日を取り返せないからか
ベルが鳴る寸前に開きかかった唇
もう少しも鳴らない あの頃の携帯電話
僕の青春はあの扉の向こう側
栗色の電車がやってきて 僕らの手はそっと離れた
借り物の言葉 言う気もなかったサヨナラ
どうして心は止めなかったんだろう
急行列車の扉が閉まれば もう二度と君の声は聞こえないんだと
あの時知っていれば もっと近くにいたいのに ベルは鳴った
駅前の三角帽子 オルゴールの下で
いつも君と待ち合わせた
決まって午後五時 オルゴールが鳴る頃
僕らは手もつなげないまま
ただ二人、頬を赤らめたまま
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