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ブックカバー
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作詞 BREMEN |
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雑多なあれこれ蹴っ飛ばし 駆け出したあの夏の夢を見た
ろうそく一本くらいの炎でも メラメラと燃えていた
そうしていくつか時も過ぎ ある程度曲がり角を迎える
いままでの栞を挟み込んだ 古ぼけた本を開いてみよう
埃っぽいブックカバーの表紙には 書き殴りのような僕の文字
力強くて そして味のあるひらがなで書かれた夢の物語
「はじめのだいいっぽ!」そう言ってとりあえず吠えていた
やっとこさ覚えた事の進め方は まあ間違った時もあったけど…
それでも前を向いていた 胸を張って歩ける気がしていた
今となっては可愛い過去の話 笑ってページをめくろう
だんだん月日が経つごとに 僕の書く字もきれいになって
ちょっとずつ賢くなった気がした そんなこともなかったけどね…
メラメラ燃えてた炎がいつかきっと 僕を照らしてくれるように
そう願いながら必死にもがいていた ページに汗がにじむ
汗と一緒に流れたものもあったさ にじんで読めない場所もある
痩せこけて 芯の折れたペン先で書かれた挫折もあっただろう
一人だけじゃ堪えられない夜 膝を丸め込んで目を閉じた
誰かに認められたい それが強すぎて 空回ったこともたくさんあったのさ
それでもあの夢が好きだった それだけは胸を張って言えるんだ
今となっては可愛い過去の話 さあ次のページをめくろう
あの頃の僕に話しかける 言葉なんて返ってこないけれど
今の僕は君から見てどんな大人に見えているんだろう?
もうちょっと背丈があったらな オシャレな感じではないかもな
あの日からずっと 僕が真っ直ぐ歩いてるように見えるかな
「初めの一歩は言葉から。」 そう言って今日だって生きているよ
とりあえず声に出して一から始めてみるんだ 躓いたりもするけれど…
それでも君を忘れたことは 一度だってないんだよ
今となっては大事な未来の話 今日もペンを握ろう
ブックカバーを開いて 次のページをめくろう
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