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スクラッパー
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作詞 霜原葵依 |
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くぐもったエンジン音
気怠さを募らせていく
そんな音を聞きながら僕は
虚空に手を伸ばした
何も得られやしないのに
何でそんなに必死なんだい
すり抜けていく 全て
僕の掌から 零れ落ちて
すっからかんになった僕は
支えを失って倒れこむ
苦労をして得られても
失うのは一瞬だから
僕はまるでガラクタみたいに
廃棄されるその時を待つだけ
アスファルトを叩く雨音
陰湿さを膨らませる
そんな音を聞きながら僕は
長い溜息を吐いた
何も僕のものにならないのに
何でそんなに懸命なんだい
すり抜けていく なにもかも
僕の掌から 零れ落ちて
デリート作業を終えた僕は
存在自体が消えてゆく
苦労をして得られても
失うのは一瞬だから
僕はまるでスクラップのように
処分されるその時を待つだけ
星屑のひとつが消えてった
それは僕そのものみたいで
重い頭はストライキ
僕もああなるのかな
すり抜けていく 全て
僕の掌から 零れ落ちて
すっからかんになった僕は
支えを失って倒れこむ
苦労して手に入れても
失うのは一瞬だから
僕は何もしないまま待つだけ
処分されるその時が来るのを
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