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つもりゆき
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作詞 霜原葵依 |
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師走の空は灰色化粧
散りゆくは儚き私の夢
夜半に積みゆく新雪の路
見覚えのある足跡ひとつ
息が乱れる 溢れる吐息
はいから裾が雪面撫ぜる
雪は隆盛 本陣頃に
トタン屋根下 幅広袴
この小さな身体に積もる
かの君と紡ぎし記憶
それは今も書き重ねられ
私の心に刻まれていく
師走の空は灰色化粧
歩み寄る 絶対君主
散切り頭に目深帽
書生の出で立ちいとおかし
息が乱れる 早まる鼓動
はいから裾が琴線弾く
君は冷静 私限界
思わず繋ぐ 君の掌
この小さな身体に積もる
かの君と紡ぎし記憶
一から十まで君のこと
私の心に刻まれていく
迸る衝動
君の隣視線泳ぐ
新雪だけがただ積もりゆく
静寂しじま 私瀬戸際
この小さな身体に積もる
かの君と紡ぎし記憶
それは今も書き重ねられ
私の心に刻まれる
この小さな身体に積もる
かの君と紡ぎし記憶
淡き光を纏わりて
うつろな私を温める
いまだに降りし新雪
止む気配を知らず
夜半の路を進みゆく
ふたつの袴若葉
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