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my delusion
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作詞 霜原葵依 |
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四辻の角を曲がった先の空は青く澄んで
道の真ん中にどんと鎮座した水溜り
雲が流れてゆく 形を変えながら
こそばゆい風が私の頬を撫でてゆく
道の真ん中にできた水溜りの水面が
波を描いては放射線状に
ちょっと立ち止まる 跡形もなく消えた
いくつもの風を追い越してゆく
緑生い茂る街路樹の下を
互いに笑いあった日はもう遠い過去
斜め上 憎らしいほどに輝く太陽が
私を照らし続けてる 二つの意味で
長く続く石段の上にそびえる赤鳥居
古神社の脇に茂る森の奥深く
何かの影が動く 場所を変えながら
冷たい汗が私の頬を落ちてゆく
強い風が森の中を吹き抜けていった
枝の葉をゆらす 連鎖的に
ちょっと立ち止まる 跡形もなく止んだ
いくつもの風が追い越してゆく
新緑の丘 叢の上
悠久の歴史の中を思い通りにして
春夏秋冬輝き続ける太陽が
どこか遠く 地平線の先を見ていた
こんな妄想
今日も浮かべる
寝つきの悪い午前二時
「明日の授業は
寝てしまいそうね」
呟きは闇に溶けてゆく
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