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time river
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作詞 霜原葵依 |
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毎日毎日聞こえてくる声が
僕の心を通り抜けてゆく
小さく 次第に大きく
大地が揺れて 大きく揺れて
どこからか「助けて」の声が聞こえてくる
本当のことなんだって
いまさら思えない
あの時の記憶が
だんだん薄れてくる
僕はいったいあのときに
何を思っていたのだろう
何を考えていたのだろう
今それを修復することなどできない
どんなに高性能のコンピュータだって
きっとできっこないだろうに
あれからどれだけの時間が流れようと
どんなに世界が変わろうと
『あの時』は『あの時』のまま
ゆるぎない事実のまま
そこにあり続ける
長い長い歴史の層の中に
気がつけばこれだけの時間が経った
時の経過とはとても恐ろしい
まったく気がつかないうちに
これだけの時間が過ぎてしまっているのだから
「雪がすごいね」なんて
舞い吹雪く白装束の踊り子
あの時はどうだったのだろうか
思い出せない 思い出せない
僕はあのときに何を思っていたのか
僕はあのときに何を考えていたのか
さいころを振って出た目はすべて
『振り出し』のマスを指し示す
どこへ戻ればいいのかわからない
どこを見ても同じような世界が広がっているというのに
あれからどれだけの時間が流れようと
どんなに世界が変わろうと
『あの時』は『あの時』のまま
ゆるぎない事実のまま
そこにあり続ける
長い長い歴史の層の中に
川は水をたたえて
はるか遠くまで運んでいく
その先に広がる地平線
その先に広がる大地
手のひらで切り取って
額縁に収めてみても
世界は変わっていく
額縁も変わっていく
その時を切り取れば
長い年月のうちに
時代は過ぎ去っていき
僕はそのことを忘れてしまうだろう
きっと いや必ず忘れてしまうだろう
あれからどれだけの時間が流れようと
どんなに世界が変わろうと
『あの時』は『あの時』のまま
ゆるぎない事実のまま
そこにあり続ける
長い長い歴史の層の中に
あれからどれだけの時間が流れようと
どんなに世界が変わろうと
『あの時』は『あの時』のまま
ゆるぎない事実のまま
そこにあり続ける
長い長い歴史の層の中に
長い長い歴史の層の中に
長い長い歴史の層の中に
長い長い歴史の層の中に
埋もれているだろう
近い将来近未来
遠い将来遥か未来
その時代を生きる人が
立ち止まって振り返るだろう
過去の僕たちが残した遺産を見るために
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