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金木犀
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作詞 湊 慈雨 |
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金木犀が散る夕暮れに
あなたはいない
甘い香りだけ残して
胸の中で消えた
靴裏を擦るような足音も
きまぐれに吹いた口笛も
響くサヨナラの合図
あなたはわたしを最後まで
困らせ続けるんだ
分かっていた はじめから
好きになったその日から
嫌いになんてなれないよ
お願いだから、罰して神さま
長く伸びる影を集めて
あなたを描いた
落ちる木の葉拾い上げて
手の中で崩れた
少し右に俯いた猫背も
耳にかかる伸びた横髪も
薄れる思い出のかけら
あなたはわたしを最後まで
愛してくれましたか
分かっていた はじめから
片想いに似た恋だって
嫌いになんてなれないよ
お願いだから、罰して神さま
くちびる触れ合うこともなく
悲しげに秋は過ぎ去った
出会う季節がほんの少し早ければ
なにかが変わったのかな
あなたはわたしを最後まで
困らせ続けるんだ
分かっていた はじめから
好きになったその日から
嫌いになんてなれないよ
お願いだから、罰して神さま
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