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月色蝶々
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作詞 湊 慈雨 |
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少しだけ長い襟足が
風に揺れるのを見ていた
どうか振り返らないでと
おかしなことを願っている
同じ歩幅に同じ靴
隣に立つ君がいつも誇らしかった
凛と前を向く横顔が綺麗で
僕は選ばれた気分だった
蛹が羽化して蝶になるなら
君は羽化して何になるの
少しずつ変わる歩幅に
僕は気づかないふりしてた
どうか置いていかないでと
声をあげるのが怖くて
同じ約束に違う嘘
隣に立つ君の背中を押す口実
そばを駆け抜ける後ろ姿が綺麗で
僕は星に祈る気分だった
蝶が舞う花になるなら
君は輝く月になる
少しだけ長い襟足が
風に揺れるのを見ていたい
どうか振り返らないで
少しずつ変わる歩幅に
僕は気づかないふりしてたい
どうか置いていかないで
どうか僕の闇を照らして
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