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浮遊夢
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作詞 湊 慈雨 |
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あなたの隣に身体を横たえて
あたしは確かに空中浮遊した
細く繋がる透明な糸を手繰れば
見えるはずのない視界が広がる
息絶えたのか この瞬間
白い花を飾られるべき姿に
さよならを伝えることもなく
静かに夜は消える
背筋を凍らせるほど恐ろしいのに
何故か満たされた気分だった
あなたの隣を選んでからは
あたしは少しずつ変わっていった
指に繋がる永遠の証を誇れば
不安さえも愛の一部になった
涙は流れることなく宙へ
赤く色づく頬に口付けて
さよならを告げる声は出ず
静かに朝が来る
あなたの閉じた瞳にあたしは
どれだけ救われただろうか
さよならを伝えることもなく
お別れしたくないよ
手を伸ばした瞬間に目覚める朝
夢の話で 良かった
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