|
|
|
ヒアイセイレンドウロボット
|
作詞 刹桜 |
|
カチ、カチ
胸に埋籠まれた時計が唄う
「ボクノトナリ…」
暖かい体温の君がいる
接着剤みたいに
「ハナレナイトイイナ…」
僕のシルバーメタリックに
36℃は奪われた
アイコン仕様の眼球は
揺るべく鼓動の狭まる君を捉えた
強度在中が自慢です
処で 君の其の柔らかい髪の毛は
「ナニセイデスカ…?」
金属の破片 拾い集めて
この僕が造られた
僕の鍵穴開くのは
人間の小指です
流れる高価なオイルは
僕の心臓で精製される
「ドウカ、キット、コノママデ」
僕はロボットのままで
「クチハテタイノデス。」
何時からか私の隣にいた
鋼鉄金属で覆われた彼
ずっと冷たい眼をして
「タダイマ、ロクジデス」
ロジックなんか知らないけど
恋愛論なら語れるわ
ヘテロがダメならバイセクシュアル
ロボットも何か同じっぽいわ
どうせ「金属の塊」
「タダイマハ、オイルキョウキュウノジカンデス。シコウヲ、シャットダウンイタシマスノデ、オハナシハノチホドニ」
ハイクォリティーなシステムみたい
再起動ボタン連打して
「NO……CONNECT」
使えないじゃない
こんなものは棄ててしまいましょ
金属の破片 取り外されて
この僕は捨てられた
僕は不燃物の袋と一緒に
いなくなった
流れ落ちる低価なオイルは
心臓から漏れ出してる
「イツカ、マタ、イキラレルマデ」
僕はシルバーメタリック
「ソノモノニナッタ」
「私が昔捨ててしまったロボットを、どうか探して下さい。
私の大切な大切な
悲哀性連動ロボット。」
|
|
|