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傘
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作詞 あいこ |
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降り続く雨に 左の肩を濡らした
隣であたしの傘をさす君の姿は なんだか滑稽で いとおしい
同じ傘の下 こんなに近くにいるのに
あたしの想いは君に届かない
君の前ではいつだって 笑うことしかできないから
頬を伝う雫は きっと雨のせいなんだ
止まない雨に 右の肩を濡らして
いつも真っ直ぐに前を見つめる君の瞳は いったい何を映しているの
同じ傘の下 ずっと一緒にいたのに
ふたりの気持ちはひとつにはならない
君の世界を その痛みを
あたしは知ることができないから
せめて傘を差し出すこと それだけ許してほしかった
雨はあがって ふたりの傘を閉じる
君があたしと同じ道を行く理由なんて
もう どこにもないでしょう
同じ空を見上げて それぞれの道を行くよ
艶めく緑は 夏の匂いがした
手渡された傘の温もりは そっと胸にしまっておこう
あたしもまた歩きだすから
いつかあの虹が 消えてしまう前に
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