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オリオン
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作詞 あいこ |
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溜め息は白に染まり
暗闇に溶けていく
こぼれそうな星空を見上げて
君の声を聞いた気がした
星に詳しい訳じゃないけど
あの星座だけは知っていた
凍える空に輝く三ツ星
君が教えてくれたから
あの頃僕らは
いつか星にすら届くと信じて
うんと背伸びしていた
季節を重ねて
背はいくらか伸びたけど
あの頃よりも
星は遠くなった気がするんだ
いつまでも一緒だと
真っ赤な頬で笑った君
その手を握ればきっと
どこまでも行けると思っていた
あの頃未来は
夜空の星のように輝いていて
その光は永遠だと信じていた
未来に立つ僕は
あの輝きの儚さを知り
それでもまだ
幼い夢の背中を追ってしまうんだ
いつの間にかずれていった僕らの歩幅
温もりは忘れて
思い出も色褪せてしまうけど
そこに君がいたのは確かなんだ
今でも僕は
こんな冷たい帰り道に
君の面影を探している
いつかは僕らも
それぞれ違う人の隣で
オリオンを指差し
微笑んだりするんだろうか
昔ほど星に興味はないけど
あの星座だけは特別なんだ
凍える僕を照らす三ツ星
君が教えてくれたから
君が、教えてくれたから
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