|
|
|
シンデレラ・ミラー
|
作詞 ku-ya |
|
貴女が語るお伽噺は
全て綺麗に輝いているわね。
優しい魔法使いに、素敵なドレス。
王子様はきっと恋をするわ、シンデレラ。
だけれどもお伽噺は
綺麗事だけしか語らない。
私は知っているの、哀れなシンデレラはね。
きっと王子様に恋なんてしなかったの。
ただここから抜け出したくて。
ただ家にいる事を恐れて。
早く 早く 早く
心ばかりが急かすから
道を踏み外しても気付かなかったの。
それがまるで正しいかのように。
全ての人は羨んだわ。
玉の輿になった女人を見て。
素敵な王子様に、大きなお城。
幸せにならないはずなかったの、シンデレラ。
だけれども現実は
そんな簡単には行かないのよ。
私は知っているの、哀れなシンデレラはね。
きっと心から想う男性がいたのよ。
ただ暴力に耐えられなくて。
ただ平和を求めて。
早く 早く 早く
体が限界を告げているから
自分の気持ちは後回しにしてしまったの。
それが後で自分を苦しめるとは知らずに。
有り余る財産。
欲しいものはなんでも手に入るここで、
なぜ一番欲しいものが手に入らないのでしょう。
ただ貴方に逢いたくて。
ただ傍に居たくて。
お願い ただ 一度
もう一度だけ貴方に逢いたい
そう思ってももう遅いと気付いてしまったの。
王子様と結婚したシンデレラは戻れない。
誰もが知るお伽噺は、
誰もが羨むシンデレラは、
本当に幸福をつかんだのでしょうか。
|
|
|