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星詩3 〜愛星〜
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作詞 kenyky |
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乳白色に輝く星空の下
あなたとふたり歩き続けていたい
空が白みだし
星が眠りにつく時間
あなたは帰り仕度をはじめる
“また今度ね”
小さく一言だけつぶやいて
あなたは待ち人のもとへと帰り
濃密な想いが残る部屋に一人きり
わたしは取り残された
もっと一緒にいたいのに
もっと抱き締めていて欲しいのに
そんな当たり前さえも
声にのせる事は出来ない
秘められた想いがつながった時
全ての悲しみが始まった
乳白色に煌めく星の河
静かにわたしを見下ろしていた
はなかく消えそうなこの胸の想い
ただ誰かに知って欲しかった
ふたりの過ちはただひとつ
出会う順番をただ
少し間違えただけ…
空が夕闇に染まり
星が目覚める時間
あなたからメールが届く
“今日会えるかな?”
素っ気ない一言に心乱されて
わたしはあなたのもとへ向かい
濃密な時間を二人きり過ごす程に
わたしの心は満たされていった
もっと早く出会っていれば
もっと決断を先伸ばししていれば
そんな無意味な仮定ばかり
いつも頭の中を駆け巡る
燃えあがる想いが解放された時
全ての苦しみが始まった
乳白色に揺れ行く星の流れ
激しくふたりを飲み込んでいく
あてもなくさ迷うこのふたりの絆
ただ確かな何かが欲しかった
ふたりの願いはただひとつ
確かな未来をただ
少し信じたいだけ…
はじめから分かっていた
あなたにはわたしじゃない誰かがいて
わたしにはあなたじゃない誰かがいた
ふたりともすでに
ひとつの選択を済ましていたんだ
ふたりが望んでいたのは
満たされない日常を満たしたかった
ただそれだけ
だけど
時が経つほどに増えていくのは
満たされた想い出なんかじゃなかった
互いの心を闇が
どこまでも蝕んでいく
あなたを愛する程に
暗闇は深くなっていく
ふたり何もかも捨て去った時
ふたりの幸せが始まるのかな
乳白色に瞬く星の輝き
優しくふたりを見守っていた
確かに感じられるこの手のぬくもり
ただそれだけで十分だった
ふたりの想いはただひとつ
今この瞬間をただ
少し止めて欲しいだけ…
わたしは今
生きている
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