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ハッピーエンド
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作詞 雑踏缶 |
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手首に作った傷自慢げに話すあの子
教室の隅で笑いながら
最初はボールペン、赫、塗りたくり翳す左手
満足したように頷いている
隠すことはしない「自分なりのハッピーエンド」
だって、終わってもないのにそう言った
赫い、赫い夕焼け。赤い、赤いサイレン。
が、あの子を連れ去っていく。
白い、白いシーツ。染まる、染まる紅。
で、あの子のハッピーエンドを連れ去っていく。
手首に巻いた包帯隠しつつ話すあの子
教室の隅で引きつる笑顔
おまけにぎこちない、声、震えてる握った右手
絶望したように天井を見た
歩くことはしない「自分なりのデッドエンド」
だって、終わってもないのにそう言った
赫い、赫い夕暮れ。赤い、赤い公園。
へ、あの子を連れ去っていく。
白い、白い包帯。隠す、隠す透明。
が、あの子の感情なんかを取り戻していく。
赤い、赤いその眼。揺れる、揺れるブランコ。
が、あの子のデッドエンドを連れ去っていく。
加速、続ける、ブランコ。
広く、透明、サイレン。
巻いた、包帯、左手。
隠すことはしない「自分なりのハッピースタート」
だって、聞いてもないのにそう言った
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