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歯車の幸せ
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作詞 黒茜 |
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歯車は今日も回る回る
小さな小さなその体
年重ね摩耗したその体
それでも歯車でいられる
その幸せに笑った
歯車の一つ 部品の一つ
そんな小さな存在でしかないと
愚か者によく言われたけれども
彼らはまだ気づいていない
歯車でいられる事の幸福を
部品に選ばれる事の幸運を
彼らはまだ気づいていない
歯車にも部品にもなれない
何の価値もない絶望に
歯車は今日も回る回る
世界を動かす一つだと
小さな誇りをその胸に
それゆえ歯車でいられる
その幸せに笑った
歯車の一つ 部品の一つ
それでも世界と繋がっていて
これでも世界を動かしている
愚か者はまだ気付かない
歯車ですらないという不幸を
部品にすらなれない事の悲劇を
自分に何の価値もなく
生きている意味すらない
独りぼっちの現実に
歯車は今日も回る回る
カチリと動く音の一つが
誰かの為の音であること
いつか歯車が替わるまで
その幸せに笑う
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