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秋隣
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作詞 カポ |
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昨日君が泣いたとき
僕は不思議だった
何も感じなかったんだ
本当に何も 本当に何も
夏が終わりに近づき
声を失くすセミが
道端に転がっていた時みたいに
時みたいに
そばにいるぶんには良いけれど
言いたいことがなくなってしまった
8月31日
僕らはもう 終わりだけど
何も終わってはいないよ
嘘だらけの日々が続くより
日差しに色変える葉のように
僕らはそう 困り顔の
お互いを笑顔にしたでしょう
うす雲のかかる茜空に
赤とんぼを追いかけて 手を放そう
子供のころ こんな日は
蚊取り線香のにおいをかぎながら
胸が苦しくなっていたはずなのに
僕らはもう 大人だけど
何も変わってはいないよ
仕方のないことがちょっと
仕方なくなった それだけです
僕らはもう 終わりだけど
何も終わってはいないよ
憂さ晴らしに吸う煙草の
煙が空に溶けるように
僕らはそう 同じ顔の
写真をいくつ撮ったでしょう
後ろを見ながらでもいいさ
少しだけ進んだら 手を放そう
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