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「本当の自分」
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| 作詞 ★☆飛鳥☆★ |
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少年は探してた
「本当の自分」というものを
それだけに こだわり続け
自分の中にある自分を どれも否定していった
“こんな優しい奴は 僕じゃない
僕はもっと 冷酷で卑怯な奴だ
こんな愛想の良い僕なんて ただの偽者だ”
少年は 人に何か言われる度に
どれも聞かない振りをしてた
人が勝手に作り上げる イメージ 印象
どれもこれも 少年は壊そうとした
ただ 「本当の自分」でいたい為に
“こんな真面目な奴は 僕じゃない
僕はもっと ふざけたり だらしない奴だ
こんな優等生の僕なんて ただの偽者だ”
どれもこれも 少年は嫌った
勝手に決めつける 人間を嫌った
嘘ばかりが溢れてる この世界を嫌った
“僕は 「本当の自分」でいたいのに・・・”
ある時 少年は思った
自分の求める 「本当の自分」とは何なのかと
すると 今までに否定した 「偽者の自分」が
一気に 少年の中で甦った
“お前は自分自身を
勝手に決めつけてただけだ
お前の嫌う あの人間のように”
“お前は 「本当の自分」という理想を掲げ
本来存在しなかった自分を 勝手に想像で作り上げ
それを完璧に 演じようとしてただけだ”
“すべてはお前の 思い込みだ”
“すべてはお前の 欲のせいだ”
その瞬間 少年は意識を失った
目を覚ました時
少年はこれまでの記憶を 一切覚えていなかった
「本当の自分」というものを
求めていたことさえも
そして 少年は歩きだした
ただ ゆっくり 前へと
後ろを 振り返ることもせずに
ただ ただ 前へと 歩きだした
「偽者の自分」を 抱えながら・・・
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