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もしも、
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作詞 白根樹 |
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もし大事なものが2つあって
どちらか1つを捨てるとしたら
君ならどうするかな?
ボクは知った
キミが向こうの世界に捕らわれたことを
ボクは知った
キミを救うには世界を捨てなきゃいけないと
目の前にあるこのボタンを押せば
きっと世界は救われる
だけど押してしまったら最後、
キミが世界からいなくなるんだ
世界とキミ 2つを乗せた天秤は静かに上下を繰り返す
ねぇどうしてどうして神様 いるならば教えてください
こんな残酷な決断をなぜ ボクの手に委ねるのですか
“世界かキミか”の2択なんて
創作物《フィクション》の中だけで十分でしょう?
それが現実《リアル》だとしても
正しい答え《ハッピーエンド》なんてあるはずないのに
ボクはわかってるんだ
このボタンを押さなきゃいないことを
ボクはわかってるんだ
世界がそれを望んでいることを
キミが愛したこの世界を ボクは守りたいと思うよ
でも守った世界には ボクが愛したキミはいないんだ
天秤は変わらず上下する 世界とキミを乗せたまま
ねぇどうしてどうして神様 いるならば教えてください
こんな残酷な決断をなぜ ボクの手に委ねるのですか
どちらも救えるような夢は
空想《ファンタジー》の中だけなのでしょう?
例えどちらを選択《チョイス》しても
身を裂く痛み《バッドエンド》しか待っていないのに
ぐらりぐらりと天秤は揺れる
右にキミを左にボクを乗せて
「ボクはキミと生きていたいよ
だけどね、ボクは思うんだ」
キミの唇が静かに動く
ボクが見たそのときたしかにキミは
優しく微笑っていた気がするんだ
ボクをめぐるキミとの思い出が
涙で滲みはじめていた
キミはそっとボクの手をとって
目の前のボタンへいざなった
ねぇどうしてどうして神様 いるならば教えてください
こんな残酷な決断をなぜ ボクの手に委ねたのですか
何も知らなかった世界は
幸せな日常《ハッピーエンド》だったでしょう?
何も守れなかったボクには
色のない未来《バッドエンド》しかなかったのにね
目を覚ました時キミは言った
“これで良かったんだよ”って
ボクはもう間違えないから
“ずっと傍にいさせて”
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