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暴力少年と、サッカー少年と、一人の少女
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作詞 熾苑 |
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「俺に逆らうなんて
何様のつもりだぁ」
そう言って、僕を蹴りつける
はたから見たら
可愛そうな光景
でも、誰も気に止めないよ
いやぁ、慣れって怖い
すいませんでしたぁ
言っても奴は耳を貸さない
「あぁん?
聞こえねぇんだよ
大きい声で言え」
そろそろと顔をあげる僕
黒縁メガネを掛け、黒茶の目で僕を
睨みつける
蹴られて殴られて
でも学年主任がそんな僕らを見ても
苦笑いするだけなのは
何故か普通に
そのあと仲良く話しまくってるから
こんな関係、2年間も続いたんです
一体コレは何の呪いでしょうか?
奴が居なくなり、
机につっぷしてしばしの幸福感
そして今度は、スパイクが飛んでくる
痛いんだよ
マジ痛いよ
スパイクってめちゃくちゃ痛いんだよ
「ああ、悪い
よそ見してた」
頭押さえて後ろ振り向く
スナイパーのような眼孔
人を見下した態度
僕の周りには何故変な奴ばかりなんだ
つうかコレ
虐待ですよね?!
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