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恋の病
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作詞 Wym |
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この朝も私は
ぬるい色の空にひたって
伏せた顔上げたら少しだけ明るく見える
そのためだけの机と 教室の中で
パラパラとめくっていくノートの片隅には
かき消した後がまだ分かる「大好き」の文字
気だるさと緊張と少し怯えた感覚
それは恋だったんです
確かに恋だったんです
私は何に酔っているんだろう
少し目が痛い
あれ 耳も痛い
胸も痛い
声を殺して泣いた訳は
なんだかんだ言っても「大好き」だけなのに
霧の中で手探り
冷たい雲に足首まで埋もれて
走ることも出来ず震える声で近づいてみた
パラパラと落ちてゆくそれは菊の花ビラ
かき消した跡を探してるのは確かに私なんです
「ねぇ」
口も聞けなくなるくらい
息の音もなくなるほど
その横顔が好きだった
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