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コールサック
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作詞 りんくす |
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嵐が僕を遮って やがて音も聞こえなくなった
まだ晴れている向こう側で 君が喘いでいた
コンクリートで覆われた部屋 夢見の悪いダブルベッド
ぐしゃぐしゃのシーツの中で 乱されたシャツを羽織る
曇天の空を仰ぎ見て 傘が無いことを思い出した
ああどうしようか、なんて言って 怠けて居たら頬が濡れた
光が僕を眺めている 何がそんなに物珍しい?
次第にシャツが濡れてきた そろそろ急がなきゃ
まっさらな人間がうらやましいのか、愚者よ、
戻れない道を観てまだ泣くのか、君よ、
それでも堕ちぬ、と喚くのなら
孤独に埋もれて生きてみせろ、さあ
自動車のタイヤが啼いている ほんの少し耳触りで
足音が大きくなるくらいに わざと大股で歩いた
すれ違った通行人が 台風が来る、と言っていた
どうしようか、僕の家は 戸締りをしていない
雨の中、傘の花、そこに存在出来ない
君がため、僕がため、風は色をなくす
それでも無理だ、と謳うのなら
誰かを一人で愛してみせろ、さあ
嵐が僕を遮って やがて何も聞こえなくなった
もう晴れていない向こう側 君は居なくなった
ライオンになりたかった 飼い猫にはなりたくなかった
だがら爪を立てたけど 嫌われそうだから嫌だった
アスファルトを蹴り飛ばしそのまま走れ、勇者よ、
雨はまだ降りやまぬその先は晴れている
乱れてるシャツを脱ぎ裸足のまま、踊れ、
嵐など突き破れ、生きてみせろ、生きてみせろ、
さあ、
まっさらな人間になってみせろ、愚者よ。
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