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エミリ姉ちゃん
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作詞 条峙 |
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放課後の公園で ブランコに乗って 地面を蹴っている
歪な木漏れ日はそのままで あの日の記憶とじゃれている
八月の暑い日に君がやってきたのを思い出す
女の人らしい言葉遣いじゃなかったのを思い出す
当たり前のように手下扱いされて怒ったのを思い出す
歳が3つしか離れてなくて驚いたのを思い出す、思い出す―
また会いたいな、エミリ姉ちゃん
赤い雲と目が合って バネ馬を見下ろして 滑り台と競ってる
カラスの鳴き声はそのままで あの日の記憶とじゃれている
ジーパンにサンダルでキャッチボールしたのを思い出す
名前を呼び捨てで呼んだらすぐに怒られたのを思い出す
綺麗な浴衣着て大人も混ざって花火したのを思い出す
二人で怒られるまでゲームしていたのを思い出す、思い出す―
また会いたいな、エミリ姉ちゃん
ブランコでどっちが高くまで行けるか、なんて
くだらないことでよくもムキになれたもんだよな
だけどそこには僕一人じゃ見つけられない楽しさがあったんだ
縁側に二人並んでスイカを食べたのを思い出す
興味のない俳優の話を延々とされたのを思い出す
いきなり泣き出してしばらく胸を貸したのを思い出す
「また会おうね」って寂しい笑顔で言われたのを思い出す、思い出す―
同じぐらいの背丈で 同じぐらいの体力で 同じぐらい負けず嫌い
同じぐらい好きになれたと思ったら もうサヨナラの日
また会いたいな、エミリ姉ちゃん
放課後の公園で ブランコに乗って 地面を蹴っている
オレンジの雑草はそのままで あの日の記憶とじゃれている
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