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夢循環
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作詞 条峙 |
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慣れない作業の繰り返しで気力を使い果たした体
吊革に僕の体重を抱えながら電車は揺れる
街は夕焼け色に染まり 子供達は家へと自転車走らす
河川敷のグラウンドには 白球を追いかける少年の姿
もう僕には縁のない 夢へと突き進んでいく日々
けれどその光景が 僕に力をくれたんだ
街の様子を伝える窓は薄く僕の姿も反射する
似合わなかったスーツも使い古して馴染んできた
街は夕焼け色に染まり 老夫婦も手を取り歩を進めてく
学校のグラウンドには まだ部活を続ける少女の姿
今の僕とは程遠い 夢を疑わず信じる日々
けれどその光景が 僕に力をくれたんだ
僕の夢は立ち塞がる現実に敗れてしまったけど
その輝きは今でも胸の奥底で眠っていて
何かの拍子に蘇っては僕の潤滑油となる
だから変わり映えのない毎日の単調な仕事もこの街の
誰かの生活を、誰かの夢を支えていると思えば
胸を張って生きられそうな気がしたんだ
もう僕には縁のない 夢へと突き進んでいく日々
今の僕とは程遠い 夢を疑わず信じる日々
けれどその光景が 何より僕の活力になる
誰かの夢が成就することを願って 夢循環
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