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ロンリーバー
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作詞 条峙 |
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古めかしいジャズが小さく聞こえるここはロンリーバー…
カウンターの一番端が良くて 誰かに「大好きだよ」って言われたくて
どんな気配でも縋りついてみたよ 全部幻想だったんだけどね
古めかしいジャズが小さく聞こえるここはロンリーバー…
冷えるくらい冷たいのが良くて 氷が溶けていくのが妙に惜しくて
どんな形でもストローでつついてみたよ 全部消えちゃったんだけどね
グラスの中で笑顔の日々がキラキラと浮かんでは弾けていく
誰かのせいにした寂しさも学校帰りみたいに笑い合う
縺れ合う諸事情も現実もいつの間にか手を引いて
忘れられた空間に僕と歌を残してくれたんだ
古めかしいジャズが小さく聞こえるここはロンリーバー…
泣けないから思い出が良くて 誰かに強い力で抱かれたくて
どんな手でもギュッて握ってみたよ 全部義手だったんだけどね
グラスの中に見える傷口もじんわりと滲んでは溶けていく
誰かのツケが回った今も試合の後みたいに肩を組む
縺れ合う諸事情も現実もいつの間にか温かい目で
忘れられた空間の僕と歌を見守ってくれたんだ
誰にも胸の内を言えずに一人毛布にくるまって泣いたこととか
ジャズのグルーブは雪のように白で感情を上書きしてくれるから
嫌いだった諸事情も現実も頑張って話しかけて
モラトリアムが騒ぐ場所から抜け出せそうな気がしたんだ
誰かの口ずさむ歌が聞こえるここはロンリーバー…
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