|
|
|
旅立つ二人と、見送る僕
|
作詞 条峙 |
|
僕が見送りに来ることを許してくれた
君の笑顔はいつもと変わりなく素敵で
重たそうな荷物分け合った彼と君の背中を
見つめながらただ、歩いていた
人で溢れる狭い待合室 空いた席を彼は譲ってくれた
君が選んだ人だからいい人に間違いはないんだけど
それがほんの少し、苦しかったりする
僕には予定を変える力なんてないから
精一杯の笑顔を作ってふりまいた
僕一人、幸せにはなれないけれど それでいいや
薄日が差し込む駅のホームに立ちながら
見送りに来たのが僕だけだと彼は笑う
わざわざこんなところまで二人を見送りに来たのは
君の顔をただ、見たかったから
差し出された小さな君の手 それに応える頼りない僕の手
右手と右手だけ距離がなくなって それが幸せだったけど
僕の方から手を、離して笑った
僕には予定を変える力なんてないから
精一杯の笑顔を作ってふりまいた
僕一人、幸せにはなれないけれど それでいいや
差し出された小さな君の手 それに応える頼りない僕の手
右手と右手だけ距離がなくなって そのまま引っ張りたかったけど
そんな権利はもう、ないから離した
僕には二人を祝うことしかできないから
精一杯に両手を振って見送った
僕一人、幸せにはなれないけど
君の幸せを祈ってるよ
誰よりも祈ってるよ
どうか彼とお幸せに
|
|
|